先週はハロウィンのイベントが多かったようですね。
ウチの子供たちはティム・バートンの映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」が大好きです。何というか「怖可愛いくて」「優しい」ハロウィン映画です。小さいお子さんがいてまだのかたはぜひ観てみてください。
こんにちは!
本日も当院のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院です。
今回は「頭痛」でお困りの女性に向けて自宅でできる対処法をお話します。
近年の調査では頭痛の有病率は国民の4人に一人、その中でも特に女性の30~40代のかたが多く苦しめられていることが分かっています。
・ふだんからひょんなことで頭痛がでてくる
・頭が重くて痛くて家事や育児もおぼつかない
・頭痛でイライラしてつい家族につらく当たってしまう
シンドいですよね。当院にもそんな患者さんがよく来られます。ぜひ今回の記事を最後までご覧になってセルフケアに取り組み、その頭痛を少しでもよいので解消しましょう。
頭痛の種類
まずはちょっと頭痛のお勉強。
国際頭痛分類によると頭痛は大きく分けて
・頭痛以外の疾患がないもの=一次性頭痛(機能性頭痛きのうせいずつう)
・他の疾患が原因になるもの=二次性頭痛(症候性頭痛しょうこうせいずつう)
の二つがあります。
一般にみられる頭痛はほとんど9割がたが一次性の頭痛になります。一次性頭痛はさらに
・緊張型頭痛
・片頭痛
・三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)
・その他の一次性頭痛
の4つに分類されます。
※過去に頭痛と言えばもう一つ「群発性頭痛ぐんぱつせいずつう」が説明されていましたが近年の分類では上の三つ目→三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)の中に含まれるようになりました。群発性頭痛は非常に重い症状になりやすいですが、とても稀なものですので説明は割愛します。
二次性の頭痛はくも膜下出血のような場合によっては死に至るものです。(これも今回のお話とは趣旨が違ってくるので省略します)
結局ほとんどは緊張型頭痛or片頭痛
頭痛でお困りのかたはほとんどが
・頭が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」=最も多い頭痛
・頭が脈うつように痛み時に吐き気もともなう「片頭痛」
のどちらか、あるいは合わさったもの(混合型)です。
ものすごく簡単にいえば緊張型は文字通り体が緊張してでてくるもの→つまりストレッチや入浴で改善するもの。片頭痛はまだ分かっていないことが多いですが血管が広がって痛みがでているもの→場合によっては血行を良くすると悪化するもの。ということになります。
頭痛もちの女性ならこのへんは知っているかたが多いかもしれません。
ただ、長年頭痛患者さんを治療してきて感じるのは、頭痛の基礎知識はご存知でも対処法が「お薬の服用以外は特に何もしてこなかった」というかたが本当に多いなということです。頭痛薬の常用は時にリスクをともないます。
薬の使い過ぎに注意!薬物乱用頭痛
薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)とは頭痛もちのかたが,頭痛頓挫薬(とんざやく)をひんぱんに使用することにより頭痛がかえって悪化し、それが慢性化した状態のことをいいます。
※頓挫薬とは・鎮痛薬・トリプタン・吐き気止めなど
頓挫薬をどのように服用するかで、薬物乱用頭痛の発症が左右されます。頓挫薬を習慣的 ( 例えば週に2、3日 ) 、しかも長い期間使用している場合は薬物乱用頭痛のリスクが高まります。特に複数の成分が入った頭痛薬(市販のものに多い)を常用していると発症しやすくなります。ただ、連日まとめて使用してもその後しばらくの間休薬していれば問題はありません。
頭痛薬は飲み過ぎに注意し、月10日以内の使用が望ましいといわれています。
もし薬物乱用頭痛になってしまった場合は
①原因となった薬物の中止
②薬物中止後に起こる頭痛への対応
③頭痛予防薬の投与
の治療が必要ですので「脳神経外科」や「神経内科」「頭痛外来」に受診しましょう。
頭痛の予防・改善。自宅での3つのセルフケア
緊張型頭痛と片頭痛では痛みのメカニズムが違います。したがってやり方やタイミングを間違えると悪化しかねません。全て読んで無理のないよう取り組んでください。
☑ ストレスをできるだけ溜めない
緊張型・偏頭痛、どちらにも共通しているのは「ストレスで悪化する」ことです。好きな歌を歌うもよし、面白動画を見て大笑いするもよし。忙しい毎日だとは思いますが少しでもよいのでそんな工夫をしましょう。
また痛みに「注目」し過ぎると脳が痛みの悪循環を作ってしまいます。時には自分の症状を観察することも必要ですが、「痛みを数える」よりも「できたこと」「嬉しかったこと」を意識しましょう。
ひとによっては雲をつかむような話で「そんなので効果あるの?」と思われるかたもいるかもしれません。しかし意外とこういったことが大切なのです。
※慢性の痛みを長年研究している欧米が患者へ「痛みとの向き合い方」をアドバイスする治療法で成果を上げています。
☑ ゆっくり入浴する習慣を
自律神経の不調は頭痛につながります。ゆっくり温まり体をリラックスさせましょう。
ただし片頭痛の発作時はひかえてください。発作のない時、ぬるめのお湯(39度前後)で入浴しましょう。過去に入浴で頭痛が悪化したことがあるなら、半身浴や足湯からはじめてもよいです。
☑ お医者さんも推奨。「頭痛体操」
首に関わる筋肉を動かしリラックスさせることで「片頭痛の予防」「緊張型頭痛の緩和」が期待されるという体操です。
頭痛体操A
座ったままでOKです。体幹~首~頭の軸をまっすぐ立て姿勢を正します。両腕を胸の高さに上げ「視線と顔の向きはまっすぐ前で固定し」「体の軸を中心に」腕を左右にふって体をねじります。
ブンブンふる必要はありません。回る範囲でよいので左右無理なく2分間ほど行いましょう。
頭痛体操B
肩回りのストレッチです。下のイラストのように腕を内向き・外向きにグルグル回します。
それぞれゆっくりと10~15回ずつでOKです。
まとめ
・頭痛の分類はたくさんあるが、ほとんどは緊張型頭痛か片頭痛
・頭痛薬を月10日以上常用していると薬物乱用頭痛のリスクが高まる
・ストレスケア、入浴、頭痛体操で緊張型頭痛・片頭痛の予防や緩和が期待できる
いかがでしょうか?
ぜひ今回のセルフケアに取り組み、あなたのそのつらい頭痛を解消してください。万が一しばらく(1~2か月)続けても効果がないという時は、整体治療が必要な場合もあります。
まずはお気軽にご相談ください。
監修:柔道整復師・鍼灸師 岡田英士
Line@はじめました!
下のURLから友だち登録をしていただくと
「こんな○○な症状も治療してもらえるのかな?」
というお問い合わせやご予約ができるようになります。ぜひご利用ください。
https://line.me/R/ti/p/%40uce0093f